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2006年 03月 29日

勝谷誠彦の日本補完計画

http://www.policejapan.com/contents/katsuya/20060329/index.html
2006年3月29日
麻原結審か。

毎週WBCの話から始めるのもどうかと思いますが、今は日本中がそういう感じなんじゃないでしょうか。興奮冷めやらぬという奴ですね。その勢いがそのままパリーグの開幕に繋がっている。いずれも観客動員数が昨年を上回る感じです。



 しかも客層が明らかに変化したと、ある球団関係者。「女性が増えましたよ。野球のルールも良く知らないのに『ムネリーン』とかいって川崎を追い回していたりする。ヨン様のノリなんでょうか」



 確かに私の周囲でも、奥様が急にスカパーに入りたいとか言い出した人が何人もいる(笑)。川崎や西岡を見たいらしいんです。



 考えてみれば女性というのは、サッカーよりも野球の選手の方が実は好きなんじゃないでしょうか。サッカー選手というのはどっちかというと、トリノで惨めさをさらけ出したスノーボの選手系。ジベタリアン薄汚系。(失礼・笑)。それに対して、今どきの野球選手は、爽やかいい子系。あるいは、小笠原やイチローのように、ストイック野武士系。ジャニーズのタレントたちやWATなどに女性が騒いでいるのを見ると、本当の金脈はこっちにあるのかもしれない。



 そうなんですよ。ひょっとすると今年はプロ野球が韓流化するかもしれないんですよ。成田での熱烈な出迎えを見て、そう直感した興行師は多かったと思う。なのに、テレビ局の立ち上がりがあまりに鈍い。せっかくのパリーグのオープン戦をほとんど地上波が中継しない。みすみす宝の山を見逃している。



 まあ、とにかく今年はプロ野球が盛り上がるでしょう。予言しておきます。えー、個人的には、アメリカまで行って、きっちり負け投手になった選手と、記念写真に写っていたので初めてホントに行っていたんだとわかった選手の二人の投手を抱えているタイガースの行方は極めて心配です。どはははは。





 東京高裁の裁判長が弁護団の死刑執行引き延ばし戦術にキレて、麻原彰晃の裁判を打ち切る愚挙に出ました。



 そりゃ世間には「早くあの汚い髭豚を死刑にしろ」という声が満ちていることは承知しています。しかし、ここで麻原を殺してしまったなら、オウム真理教事件というものは永遠に闇の中に葬られることになる。あんな髭豚に描けた絵ではないとういことは、ますます明らかになっているのに、背後にいる連中を喜ばせることになる。どうせ絞首台には吊るすんですから、奴を徹底的に絞って吐かせるだけ吐かせた方がいい。それを裁判官の個人的感情で「アタマに来た」と打ち切りにするのは、国家安全保障から行って極めて愚かな行為です。



 オウム真理教事件とは何だったか。私はこれまでも折りに触れて書いてきました。あれは、北東アジアの反日勢力による、間接的な侵略もしくは浸透だったと。時の政権は極左勢力を抱き込んだ村山内閣。そこに、阪神大震災がおきて、政府の危機管理能力のなさが暴露された。もし虎視眈々と日本への浸透を狙っていた外国勢力がいるとすればこれほどの機会を見逃すわけはありません。



 恐らくキーマンは早川そして村井でしょう。麻原はただの御輿だったのかもしれないが、何も知らないということはありえない。ご存じのように村井はマスコミの面前で殺されました。見事なプロの仕事です。そして刺した犯人は結局背後関係を守り抜いた。当時、さまざまな勢力とのつながりを書き立てたマスコミも今や沈黙したままです。ちょっと調べれば今おきている事件との関連も出てきそうなのになあ。



 早川はしばしば北朝鮮に出かけていたとされている。これはつい先日当時の政府の中枢にいた人物からも確認できました。中国にも、ロシアにも頻繁に行っていた。あちらの軍の物資を闇に流す勢力とコンタクトがあったからいろいろと妙なものを買うことができたのです。



 ルートは3つあった。中国の軍閥ルート。そしてロシアマフィアルート。最後が北朝鮮ルート。これらがどうお互いに繋がっていたのかはわからないが、昨今の相互の行き来を見ていると、かなり近い関係にあると見える。政府どうしが、ではないですよ。軍やマフィアは党や政府なんぞ無視してテーブルの下で手を握りあっているんですから。



 当初警察は、外国勢力の関与については、ロシアルートを突破口にしようとしていたようです。ロシアに捜査員が派遣されるという計画も現実にあった。ところがそれが突然中止される。官邸がストップをかけたというのです。官邸とは村山政権ですね。社会党だ。彼らをロシアが脅すのはわけもなかった。ロシアというよりも旧ソ連の情報機関が握っている、日本国内、特に社会党内のスパイの名簿を出すぞと言えばいいのですから。ぎゃふん、てなもんです。あっという間に、ロシアルートの解明は潰されてしまった。



 と同時に嫌な事件がおきます。ロシアの下院のオウム問題調査委員会の委員長が「交通事故死」するのです。これでロシアのつながりのあった勢力は国内外からの捜査の手を潰すことに成功しました。



 同様なことはあとの二つの国のルートでも行われたと考える方が自然でしょう。なにしろ表の外交でも恫喝されて土下座を繰り返しているんですから、闇の暗闘では相手ですらなかったに違いない。



 断片的な情報はいくつも出てきましたよ。誰もがすぐ思い出すのが、国松警察庁長官の狙撃事件でしょう。北朝鮮の臭いどころか、北朝鮮そのものの関与がうかんだ。しかし、妙な「実行犯」が名乗り出たがためにすべてがうやむやになったのはご存じの通りです。



 もっと「ツウ」な情報もあった(笑)。金丸信の自宅にガサが入った時に金庫の中にあった金の延べ棒。刻印のないインゴットだったそうですが、これの成分がオウムのサティアンの中から押収された金塊と一致したというのです。金丸のオウムの接点といえば北朝鮮しかない。今ならスーパーノートをつかませるんだろうが、当時は金だったわけですね(笑)。



 結局のところ3人の中ではもっともオツムが弱い麻原が法廷でポロリと重要事項を喋ることこそが、真の闇への突破口のわずかな可能性だったのです。それをみすみす裁判官が個人のイカリで潰しやがって(泣)。



 このほど、拉致問題で朝鮮総連の傘下の団体ははじめてのガサが入りました。オウム事件のころなら考えられなかったことです。タブーが打ち破られたことで、これからあの組織の中からさまざまな資料が出てくるでしょう。それをもういちどオウム事件と突き合わせることで、新たな展開が考えられなくもなかった。あるいは、北朝鮮の崩壊です。宮殿の奥から現れる資料にはオウムの文字があるかもしれない。それらを活用するためには、まだ麻原は生かしておいた方がいいのです。



 つながっているかもしれないと思われるもののほんどは実際につながっているというのが、現場にいた私の経験から来る信条です。それを言うならライブドアと背後もそうだ。しかし、この国に司直は結局何ひとつ解明できてこない。法の番人たる裁判所がこのありさまでは絶望的というほかはない。やはり、国家としての新しい独立性のある情報機関を持つしかないのかもしれません。





 週に1、2度は必ず大阪に来ているわけですが、タクシー業界の闇はますます深くなっていますな。顔が知られてしまうようになったので、私と知ると運転手さんが話す話す。聞きたくないと耳をふさいでも話す(苦笑)。



 最近、車内が臭う車が増えたのは、中で寝泊まりしている運転手が多いからだそうです。家がないわけではなく、夜明けにキタやミナミでホステスを拾うべく待機しているらしい。しかし、そうやって長距離をつかまえても、なにしろ5000円越えた分は5割引き。帰りの高速代を自分で払うと、もうけはきわめて少ない。だからまた徹夜で客待ちをするのだという。



 「そんな生活しとって、身体にええわけがない。ワシが知っとる範囲で、一月で二人死にましたわ」とある運転手。こちらは病死らしいが事故死も急増している。高速で送ったあともう一本なんとかつかまえようと、猛スピードで戻る。その途中で事故るのだそうです。もちろん、すべて労働基準法違反。なのに日本一遵法精神が低い大阪では、取り締まられないらしい。「基準法守っているのはほんの数社とちゃいますか」。



 経営者は車を増やして全体の上がりを確保すればいいので痛くもかゆくもない。運転手だけが疲弊して死んで行くのです。疲れた運転手が転がしているのは、送った帰りの空車だけではない。あなたが乗ったそのタクシーかもしれない。乗ったまま事故るかもしれない。



 大阪では私は、タクシーの会社名を見て、労働基準法を守っている会社に乗るようになってきました。小泉さんの規制緩和とやらのせいで、これからあらゆる業界でこうした身を守る「自己責任」が拡大していくんだろうなあ。

by kissyouten2006 | 2006-03-29 20:26 | ポリスジャパン勝谷


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