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2011年 03月 06日

総理が使う政府専用機の解剖図

http://msf-lab.blogspot.com/2010/07/air-force-1-in-japan-interview-with-i.html

畿内食は自衛隊食と同じで、エコノミー並みです。幕の内弁当のようなものがでてきます。飲み物も種類があまりありませんでした。お弁当だけではどうにもおなかがすいてしまうときもあります。そんなときはミニサイズのカップラーメンを食べることになります。

同行する記者は毎回約30~50人です。税金で運航している飛行機ですからタダでは乗せません。通常の航空料金等から概算して、ちゃんと料金を徴収しています。高い料金を払いながら質素な食事なのですから、ある意味、記者も気の毒です。羽田空港を飛び立ったあと、水平飛行になったタイミングで、機内では首相が後ろのほうの記者室まで出向き、外遊の主旨や抱負を語るのです(途中から空港や官邸での会見に切り替え)。

同行記者団は首相や随行団のいる前方のスペースに立ち入ることは許されていません。

政府専用機の乗組員は全員が自衛官です。機長や通信、整備関係などの自衛官スタッフはみな2階にいます。キャビンアテンダントも階級章を着けた女性自衛官ですから、民間航空機のような雰囲気とはいきません。

ただし、喫煙が許されていました。いまや民間航空機は全面禁煙となってしまいました。ヘビースモーカーの私にとっては、政府専用機はおおいに助かりました。

会議室の収容能力は20人程度。関係各省庁の幹部(総勢約30人)の座席が会議室の隣の部屋にありました。

実は、政府専用機は、2機あります。外遊の際には常に2機連れ立って飛んでいることはあまり知られていません。

私はそれぞれ「(エア)フォース・ワン」「フォース・ツー」と呼んでいました。フォース・ワンには、先述したように、総理以下、官邸スタッフ、官僚、記者が乗り込みます。

一方、フォース・ツーは誰も乗せずに空っぽで飛びます。なぜなら、フォース・ツーは、フォース・ワンに万一の事故があったときに急遽乗り換えるための予備機だからです。フォース・ワンとは時間を少しずらせて後を追うように飛ぶのです。

いつもは空っぽのフォース・ツーが活躍したのは一度だけです。平成16(2004)年5月22日、北朝鮮から帰国したとき、拉致被害者が乗ったのです。私は、機内の電話・FAXを活用し、帰国後のスケジュールや準備のすべてを機内で整えながら帰国しました。普段は、束の間の休息となることも多いフライト時間ですが、このときばかりは休めません。

by kissyouten2006 | 2011-03-06 18:57 | 日 記


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