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2006年 04月 21日

元外交官・原田武夫の『騙されない日本人のための投資戦略』

第4回 流動化する日本とマーケットとしての中国   2006年4月21日 (第1、第3金曜日更新)

首相官邸  
 最近、日本の国内政治における「流動化」が激しい。9月に迎える「小泉劇場」の終焉に向けて、さまざまな役者たち(「ポスト小泉」)が現れ、それに呼応するかのように野党第一党・民主党でも小沢新体制が成立し、政治ワイドショーから目が離せない。
 もっとも、そこでテレビ画面に映し出される新しい主役たちの「演技」を鑑賞し、それに翻弄されているだけでは、個人投資家として勝つことはできない。 政治における潮の変わり目は、マーケットにおける潮目。その先に備えた仕込みを行う者だけが、勝ち続ける。

 この観点から注目したいのが、来る4月20日に行われる米中首脳会談を控え、10日にブッシュ米大統領が記者団に対して行った事前記者会見における発言だ。ブッシュはこの時、「胡錦涛(こきんとう)国家主席に対し、日中間の橋渡し役を米国がつとめる用意があることを伝える予定だ」と語ったのだという。 米国による日中間での仲介提案は、昨年春頃より盛んになされてきたものである。そして、中国では沿岸部を中心に「反日暴動」の嵐が荒れ狂ったことは記憶に新しい。米国によるこうした提案は、日本側にとっても正に渡りに船のような気がしないでもない。しかし、米国外交は「慈善事業」ではない。彼らは常に儲かるところに仕掛けをし、他人が儲けそうならそれを阻止するため防衛策をとる。

 では、この仲介提案は何を意味するのか。米国としては今後あり得べき日中の再接近に備え、クサビを入れておきたいのだ。 そうでなければ昨年11月に日本で行った日米首脳会談の最後、「靖国参拝は再考して欲しい」とブッシュ大統領が小泉総理に投げかけ、小泉総理が特にそれに答えなかったというやりとりがあった日中関係について、あえて米国が中国に働きかけるはずもない。

 米国の共和党筋が不安なのは、「ポスト小泉」レースが、明らかに「親中か否か」を軸に進みつつあるからだ。とりわけ最近注目を浴びた小沢一郎民主党代表は、温家宝首相と昵懇の仲である。自民党のドタバタで最後は政権交代となれば、日中は確実に接近する。昨年の「反日」のトラウマにとらわれ、対中ビジネスを機軸とする日本企業の株価は低位に推移している。
 個人投資家にとって、今だからこそ何をすべきかは明らかだろう。
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by kissyouten2006 | 2006-04-21 22:48 | 原田Yahoo
2006年 04月 07日

元外交官・原田武夫の『騙されない日本人のための投資戦略』

第3回 インド・ブームは本物か?
インド・ブームイメージ 最近、あらためて急に人気者になってきた国がある。「インド」だ。 新聞を広げると、この国の名前を見ない日はないくらいだ。個人投資家として気になるのは、インド株の動向だろう。しかしこの「インド・ブーム」、どこまで信頼してよいものなのか。

 かつて、「昭和最後の相場師」と呼ばれた是川銀蔵は、「人が気づかぬところに、いかに目を配り、人が気づく前にどれだけ早く行動しているか。買って、売って、休む。これが商売で成功する三筋道なのだ」(「相場師一代」小学館文庫)と書いた。 この基準からいうと、最近の「インド・ブーム」に乗ろうとしているアナタは、すでに成功の花道からは程遠い。なぜなら、盛んに宣伝され始めた「インド・ブーム」が仕込まれたのは、実はつい最近ではないからだ。

 世界のマーケットで勝ち続けている国は米国だが、米国のインドへの仕込みは2005年の春ごろから再び始まった気配がある。その結果、多くの米国系企業がインドへの投資を再び活性化させ、現地での体制を強
化した。そのことは日本でも11月になって報じられているのだ。

 マーケットの世界には1つの格言がある。「日本人とアラブ人がやってきたら売り」。つまり、情報力に乏しい日本人やアラブ人は、米国人や欧州の人々などが仕込んだあとにやってくる「よいカモ」なのである。これから「インド・ブーム」などと叫んでいる日本人は、まさにその典型例だ。欧米人が仕込んだものを高値でつかまされるのが関の山なのかもしれない。

 では「勝ち続けたい日本の個人投資家」としては、一体何をすればよいのか。 必要なのは、「なぜインドに米国は大量の投資をしてきたのか」という理由について考えることだろう。 民族や社会の構成が複雑で、英国流の古典的な経済システムが地方ごとに存在しているともいわれるインドは、必ずしもリスクが低い投資
先ではない。それでもあえて「インドだ!」と叫ぶ米国の頭に何があるのかを思い浮かべてみることだ。
 するとそこに思い浮かぶのは、「敵の敵は味方」という図式
 インドは中国と、長年、仇敵の関係にあり、他方での中国との関係で、米国の立場は強くなっているのか、あるいは弱くなっているのか。そう考えた時、「インド・ブーム」の本当の意味が見えてくる。
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by kissyouten2006 | 2006-04-07 23:23 | 原田Yahoo