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2013年 01月 27日

朝鮮日報記事

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/01/27/2013012700105.html

元日本特派員がつづる日常の温かい癒やし

【新刊】チョ・ヤンウク著、具滋虎(ク・ジャホ)写真 『傷だらけの花こそ芳しい』(nbook社)

 「私はすぐれたる作品を書きました。(中略)賞をもらえば、私は人の情けに泣くでしょう」。20世紀の日本の代表的な作家の一人、太宰治(1909-48)は、自分の作品が1935年に第一回芥川賞候補になったとき、選考委員宛てに手紙を書いた。しかし結果は落選。本書の著者、チョ・ヤンウクはこう記す。「実に涙ぐましい。行き詰まったあまり、作家としてのプライドまで捨ててしまったのか」

 かつて日本で特派員生活を送った著者は、小さなエピソードやささいな日常に温かい癒やしの鼓動を見いだす。新聞の社会面の記事を目にしてよみがえった思い出から、ソウル・北村の入り口にあったファゲ理髪店、三角山の飲食店で見た野良ネコ、楽園洞商店街のイルミ食堂にいた中国朝鮮族のスンエさんの話に至るまで、埋もれていた風景が著者の文章でよみがえり、明るく輝きだす。昨年夏にソウル・大学路で再公演された演劇『熱い海』(邦題『熱海殺人事件』)の演出家つかこうへいに関する物語や、韓国系の在日作家らに向けた思いには、人への愛を胸に現場を歩き回った記者の視線が今なお生々しく宿っている。

 本紙の写真部長を務めた具滋虎氏がスマートフォン(多機能携帯電話端末)のカートゥーンカメラ(漫画やスケッチ風の写真を作成できるカメラ)機能を使って撮影した写真は、風変わりで不思議な印象を与え、しばらく視線を捉えて離さない。タイトルは、詩人・鄭浩承(チョン・ホスン)の作品『葉にも傷がある』からの引用だ。184ページ、1万2000ウォン(約1010円)。

申晶善(シン・ジョンソン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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by kissyouten2006 | 2013-01-27 19:42 | 日 記


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