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2012年 09月 12日

日本を汚染する橋下大阪市長の罪

http://archive.mag2.com/0000017208/20120912110444000.html
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2012/9/12 No.651  週刊メールジャーナル  読者数9935(前回)
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●ご都合民主主義の「ハシズム」で日本を汚染する橋下大阪市長の罪
(会員制経済情報誌『現代産業情報』9月1日号より転載)

大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)が、8月31日、次期衆院選の公約「維新
八策(船中八策)」を完成させた。

衆院議員定数の半減、国会議員の歳費カット、国家公務員の政治任用、消費税
の地方税化、道州制、首相公選制、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加、年
金制度の賦課方式から積み立て方式への移行などで、これまで揉まれ、小出し
にされてきた維新の会の方針であり、目新しさはない。

国会議員自身が身を切る覚悟を示したうえで、国政は国会議員、地方自治体は
首長に権限を委ね。国民に求めるのは自助努力ということだろう。

そういう意味で大阪維新の会には、国家を大胆に変革させるような提言もなけ
れば方策もない。

「議員定数の半減」は、大胆なようでいて、現実に政権を取れば、さまざまな
しがらみと政治家個々の既得権益の中で、グズグズになるのは目に見えている。
前回、衆院選における民主党の「裏切りのマニュフェスト」と同じである。

従って、次回の総選挙で問われるのは、橋下個人への信認といっていい。

周知のように、橋下人気に期待して、共産党を除くみんながなびいている。

具体的な“共闘”は、今のところ大阪維新の会が立ち上げる新党への参加が濃
厚な松野頼久元官房副長官(民主党)らに限られているが、

自民党も民主党も既存政党は、総選挙後、橋下氏との連携が、可能かどうかが
「政権獲り」につながることを意識しており、自身は出馬しないことを表明し
ている一市民との距離感が、「日本の今後」をきめるという歪みを生んでいる。

では、「橋下主義(ハシズム)」と呼ばれる橋下氏の政治手法とはどういうも
のか。

これまでの大阪府と大阪市の政治手法からうかがえるのは、批判を許さない上
意下達の専制政治であり、優勝劣敗を必然とする市場中心主義である。

それは教育の場で明らかだろう。教育委員会と徹底抗戦の橋下氏は、政治主導
を教育の場に持ち込み、君が代と愛国主義を義務付け、教職員と生徒に競争原
理を求め、数値化していった。

職務命令違反は、その回数で戒告、減給、免職が決まり、学力テストの結果は
公表される。

橋下氏が巧みなのは。自らの対立相手を敵に見立て、橋下人気を「民意」とし
て、徹底的に打ちのめすことだ。

大阪府の反橋下派幹部も教育委員会幹部も、同じ土俵にあげられて、橋下氏の
マスコミを利用した徹底攻撃の前に撃破された。

ただ、そこに主義主張の一貫性があるわけではない。

大飯原発の再稼動反対に見られるように、「民意」との共存をテーマに情報発
信、退き時も心得ている。

「反原発」は、自らの政治力をパワーアップする道具であり、そこへのこだわ
りはない。

従って、「ハシズム」はご都合主義である。権力を掌握するためなら人を選ば
ない。

東国原英夫、中田宏、山田宏といったトウの立った政治家も数合わせのためな
ら使うし、政治信条的に近い安部晋三元首相を推す一方で、「黒子の仕事師」
の中川秀直元自民党幹事長にも声をかける。

石原慎太郎東京都知事との縁で信晃自民党幹事長との関係は密にし、原口一博
元総務相(民主党)、塩崎恭久元官房長官(自民党)といった、なりふり構わ
ずに近づく政治家も無碍には扱わず、交渉過程をバラして大恥をかかせた渡辺
善美みんなの党代表との関係も維持している。

結局、橋下氏が、最終的に狙うのは「首相の座」だろう。

大阪維新の会を母体とする政党は、そのステップボードに過ぎないし、右腕の
松井一郎大阪府知事ら周辺も、そうなることを期待している。

その野望のために、橋下氏は天性のカンで国民(大阪府民)の鬱憤を感じ取り、
その怒りを代弁することで人気を博してきた。

当初、橋下氏に批判的だったマスコミも、橋下人気にすがろうと支援、今や向
かうところ敵なしの状態である。

しかし、ご都合民主主義の「ハシズム」を使って権力を掌握した時、橋下氏が
断行するのは、ややこしい民主主義の手続きを排し、批判を一方的に封じる専
制政治であり、弱い者、劣った者、努力しない者に目を向けない競争社会の確
立である。

その危うい本質を、カンの良さと邪気のない笑顔で封印、今回の「信認選挙」
を、「立候補者ではない党首」としてマスコミに登場し、乗り切ろうとしてい
る。

「小泉劇場」ならぬ「橋下劇場」の幕開けだが、「小泉劇場」のピークが選挙
結果だとしたら、「橋下劇場」の幕開けは、総選挙が終わったところから始ま
る。

その下心と橋下流強権政治の暴露――。

マスコミの責任は重く、決して、持ち上げるような愚を犯してはなるまい。




●「官支配の金融」をさらに助長するゆうちょ銀行の住宅ローンを許すな!
(転載同前)

金融界の「官依存度」が高まっている。それは中小企業向け融資で明らかだ。

銀行、信用金庫、信用組合といった民間金融機関に政府系の日本政策金融公庫、
商工組合中央金庫を加えた中小企業向け貸出残高は約250兆円だが、このうち政
府系金融機関分に実質的な政府保証である信用保証協会の保証制度利用を加え
ると約60兆円となり、約24%が公的融資となる。

もちろん健全ではない。

民間が貸さないから国が貸す。米国の公的融資は約12%で日本の半分。他の先
進国も同様だし、リスクマネーを国が引き受ければ、将来的にはリスクを負う
のは国ということになる。

それでは、融資をする側にも受ける側にも緊張感が生まれない。緊張感のない
ところに大成する企業、成功するビジネスはなく、それは結果的に国を蝕む。

この資本主義の原則を再確認し、監視体制を強めなければならない事態が進行
している。ゆうちょ銀行の住宅ローンへの参入など、日本郵政グループの肥大
化である。

「小泉改革」は、完全に終焉した。今年4月、改正郵政民営化法が成立、それを
受けて5月に郵政民営化委員会(委員長・西室泰三東芝相談役)が発足、日本郵
政グループの金融2社の「新規事業認可指針」が検討されてきた。

その結果、次のような骨子がまとまり、9月に正式決定する。

1.住宅ローンや学資保険などを新規事業の審議対象とする。
2.全国一律サービス維持のために金融2社の総資産減少を阻止する。
3.東日本大震災の復興財源確保のため、日本郵政の上場準備を進める。

郵政改革は逆行を始めた。

ゆうちょ銀行には住宅ローン、かんぽ生命には学資保険といった旨味のある商
品を扱わせ、力をつけさせて肥大化、全国一律のサービスを復活、国債扱い窓
口としての機能を強化しようとしている。

国が株式を握るゆうちょ銀行が、住宅ローンに進出することが何を意味するか。

欧米を経済的に追い詰めたサブプライムローンの日本版が始まるということだ。

右肩上がりの住宅価格を前提に、貧困層にも住宅を与えることを可能にしたサ
ブプライムローンは、フレディマック、ファニーメイといった住宅金融会社に
よって貸し出され、ローンが組まれた。

民間企業ではあるが、半ば公的役割を与えられた機関であり、事実上の「国の
保証」がついた。

だから住宅バブルは起きた。

英語の読み書きが出来ない移民や、定職を持たない貧困層までローンを組めた
のは、最終的には国が面倒を見るというモラルハザードの帰結である。

その無責任融資が何を招いたか。

リーマン・ショックにつながり、EU経済をメタメタにし、それが中国や東南
アジアなど新興国にも波及、世界に暗雲をもたらしている。

そんな事態を承知のうえで、「ゆうちょ銀行に住宅ローン」という政策を実現
させたのは、日本郵政グループを率いる斉藤次郎社長と連立政権のもとで金融
庁を牛耳って郵政改革を推し戻し、全国郵便局長会との連携で次期衆院選を戦
うしかない国民新党である。

旧大蔵官僚として「10年に一度の大物」だったという斎藤社長だが、それは旧
大蔵省の権益を守るのに長けた「大物」であり、国家国民のことを考え大胆に
メスを入れられる人ではなかった。

証拠に、「国民福祉税」の失敗で冷や飯を食っている間、日本金融先物取引所
の社長職を与えられていたが、斎藤氏が「取引所の合併」という世界の趨勢に
逆らい続けたのは、自身の分を含め、「官僚天下りポスト」を維持するためだ
った。

そして盟友の小沢一郎民主党元代表が、かつての“恩義”に報いる形で日本郵
政社長に抜擢、以降、これまで斎藤社長が注力してきたのは、「日本郵政」の
復活であり、それは「国債の受け皿」を絶やすまいという旧大蔵OBの本能に
基づくものだった。

そして国民新党は、亀井静香から自見庄三郎を経て松下忠洋に至るまで、一貫
して金融庁長官を出し続け、彼らは、郵政一族の権益を守ることに血道をあげ、
それが唯一の党是でもあった。

「小泉改革」は忘れ去られ、国民目線が皆無のところで郵政肥大化が画策され、
住宅ローンが認められ、しかもゆうちょ銀行の有利なように「50年ローン」が
検討された。しかも、「国の金融機関」だけに、実質的な「国の保証付」であ
る。

「民業圧迫」というのもおこがましい、郵政一族と官僚OBと没落政党の私利
私欲で始まる日本版サブプライムローンを、このまま認めていいはずがない。

(あとがき)
故松下忠洋金融・郵政民営化担当大臣は、このことを、本音のところで、どの
ように考えていたのか、取材をしたかった。ともあれ、急なご逝去をお悔やみ
申し上げます。
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by kissyouten2006 | 2012-09-12 21:35 | 週刊メールジャーナル


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